裏アカウント特定サービスに対する声明文

裏アカウント特定サービスを使用してこのアカウントを発見した方に対する声明文です。

昨今では、迷惑行為をインターネット上に掲載して「バズろう」と考える人が増加していることや、そうでなくても公衆の場で迷惑行為を行う動画をインターネット上に掲載するような人間が増えていることを背景に、様々な企業においても「裏アカウント特定サービス」を提供・利用なさっていることと思います。

結論から申し上げますと、私はこのサービスを使う企業を忌避し、すべての無断調査を拒否します。以下に理由を述べます。

理由

私の基本的な思想として、能力に基づく採用をしている企業様に貢献したいというものがあります。

企業様の中には、素行や問題のある発言がないかだけを確認しているだけという場合が多いと信じております。しかしながら、このような調査を依頼なさっている企業は、素行調査というよりもアカウントをとにかく知りたい、趣味を知りたい、どんな人と関わりがあるのかを知りたい…とまでいくと考えております。

そしてこういったものは、私の職務遂行能力には一切関係のないものであり、収集するのはプライベートの私に対して、意図的に危害を加える目的で行うストーキング行為であると断言します。即刻おやめください。

職業によっては「どのような人と普段付き合っているか」「どんな話し方をするのか」というものは選考に入れる妥当性があると考えます。しかし、そうでない場合にこれらの情報を収集するのは明らかに過剰であると言わざるを得ません。

また、

・「労働者の個人情報保護に関する行動指針」では,使用者は,一定の場合を除き,労働者の人種,民族,社会的身分,門地,本籍,出身地そのほか社会的差別の原因となる恐れのある事項,思想,信条,進行,労働組合への加入・活動に関する個人情報,医療上の個人情報を収集してはならないとしている。

引用元

上記のような条項があります。おそらくこの「一定の場合」というのは労働者の同意があれば収集しても良い、ということだと考えます。

しかし、私はこのアカウント特定サービスが私の

  • 個人的な思想信条
  • 趣味や行動
  • 交友関係

を、私への明示的な事前の許可なく収集していることに対して大きな恐怖感を抱いております。

今一度、こういった職務能力に関係のない内容を収集し、選考過程に加えることが容易に深刻な差別につながることを、ぜひ認識していただきたく思います。こういった差別意識のある会社に貢献する気は全くございませんので、ご承知おきください。

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